ミャンマー医師 医療水準の向上訴え 11月17日 21時31分

長年にわたり、タイに逃れたミャンマー難民などへの医療支援をしているミャンマー人の医師が都内で講演し、ミャンマー政府に対して、民主化の進展とともに、医療の向上など、国民生活の改善に努めるよう訴えました。

ミャンマーと国境を接するタイのメーソートで、２０年以上にわたってミャンマー難民などへの医療支援を行い、２００２年にアジアのノーベル賞ともいわれる「マグサイサイ賞」を受賞したシンシア・マウン医師が、１７日、都内で講演しました。
この中でシンシア医師は、ミャンマーでは、医療に充てられる予算が、日本の５００分の１にも満たないと指摘し、ミャンマーが民主化に乗り出した今も国境を越えて診察に訪れる人が絶えない現状を説明しました。
そのうえで、「経済の発展だけでなく、国内の医療水準などをもっと引き上げるべきだ」と述べて、ミャンマー政府に、民主化の進展とともに医療の向上など国民生活の改善に努めるよう訴えました。講演のあと、シンシア医師は「われわれを支援し、民主化の動きを支援してくれる人たちとの連携を深めていきたい」と話し、日本のＮＧＯなどとの連携を呼びかけました。
シンシア医師は、このあと横浜や大阪などでも講演を行うことにしています。

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