発熱や気管支炎の症状で6日夜、大事をとって入院された天皇陛下。当面の間、陛下に代わって皇太子さまが国事行為を臨時代行することになりまし た。陛下は疲労が蓄積し、体の抵抗力が低下しているとみられていますが、その背景には被災地への訪問や公務に励まれる超多忙な日々がありました。
7日朝、皇居に向かわれる皇太子さま。陛下の臨時代行として勲章の親授式に臨み、前衆議院議長の河野洋平さんらに勲章を手渡しました。
この親授式は陛下が行う国事行為ですが、陛下の病気のために、皇太子さまが代行されるのは2003年に陛下が前立腺がんの手術で入院された時以来のことです。
6日夜、入院された陛下は、今月3日に風邪で熱を出されましたが、その後も発熱が続き、気管支炎の症状が重くなってきたため、大事を取ったということです。
皇后さまは、7日も朝と夕方に、お見舞いに訪れました。宮内庁は、陛下について『疲労が相当蓄積し、体の抵抗力が低下している』と発表。その多忙な日々とは・・・
東日本大震災発生後、陛下は、皇后さまと共に、実に7週間連続で被災地を訪れ、被災者を励まされました。
来月、78歳になられますが、前立腺がんのホルモン療法を続けているほか、今年2月、心臓の冠動脈に動脈硬化などが見つかり、体調は万全でないなかでの被災地訪問でした。また、日々の公務も内閣からの書類への署名押印や総理大臣の親任式などの国事行為と多忙です。
今回の入院は、宮内庁が公務の一部時間短縮などの工夫で負担軽減を努力してきた最中の出来事でした。宮内庁などによりますと、陛下は、順調に回復すれば、数日で退院される見通しだということです。(07日16:08)
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